2007年 01月 11日 ( 1 )
第4夜 心霊写真
ども。Aceです♪

GUNPLETE版「怪談 新耳袋」

「新耳袋」とは、実話を元にした怪談話のことで、百話を語り終えると怪しきことが起こると古くから言い伝えられる「百物語」の作法にのっとっています。果たして、無事に百話目を迎えることが出来るのか・・・。南~無~・・・。

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第4夜 心霊写真

私の子ども時代の話。
当時同居していた祖父が亡くなり、慎ましやかに葬儀が行われることになりました。

葬儀といっても、祖父の享年を考えると大往生に近く、
特に深い悲しみに包まれることも無く、葬儀は淡々と終了しました。

・・・打って変わって、その日の夕方は、盛大な宴会が持たれることになり、
久方ぶりに顔を合わせた親戚同士で、話しに花を咲かせたものでした。

そのような折、「子ども達の記念写真を撮ろう」ということになり、
私を含め、従兄弟、甥、姪などが集められ、記念写真を撮られることになりました。

宴会場の脇でパチリ。
仏間でパチリ。
玄関前でパチリ。

何がそんなに楽しいのか、いささか疑問に思いながらも、子ども達は親達の成すがままに写真を撮られていきます。

「今度は何所で撮ろうか?」
「あそこがイイんじゃない?」

残りのフィルムも少なくなった所で、
子ども達は、生前、祖父が大事にしていた大きな飾り時計の前に整列させられ、
親達は無邪気に最後のシャッターを切ったものでした。

・・・・・・・・・・

数日後、その時の写真の現像が仕上がり、私の母親は1枚1枚、確認するように写真を眺めていましたが、最後の写真を見て、驚きの声をあげました。

「これ、おじいちゃんじゃないの?」

そんな馬鹿なと、疑いながらも、私も恐る恐るその写真を覗き込みます。

「うわっ!? おじいちゃんだ!!」

最後に撮った記念写真。
大きな飾り時計の大きな文字盤を覆うアクリル板に、居るはずのない祖父の顔がくっきりと写し出されていました・・・。

・・・母親と二人でしばらくその写真を眺めていましたが、
何故か不思議と不気味な感じに襲われることがなかったのは、
その祖父の顔が微笑んでいたように見えたからかもしれません。
by gunplete | 2007-01-11 23:29 | Tales of Terror