第1夜 電話ボックス
ども。Aceです♪

今回は趣向を凝らして、GUNPLETE版「怪談 新耳袋」を御送りします。

「新耳袋」とは、実話を元にした怪談話のことで、百話を語り終えると怪しきことが起こると古くから言い伝えられる「百物語」の作法にのっとっています。果たして、無事に百話目を迎えることが出来るのか・・・。南~無~・・・。

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第1夜 電話ボックス

私が学生だった頃の話。
当時の私は深夜まで営業している本屋でバイトをしていました。
その日も、バイトが終了すると深夜0時を過ぎており、家路を急ごうと原付バイクを飛ばしていました。

私が当時住んでいた田舎町では、深夜を過ぎると、辺り一面が真っ暗になります。
闇を照らすのは、バイクの頼りないヘッドライトと、外灯くらいなものです。

そんな漆黒の帰り道ですが、1箇所だけ異常に明るいポイントがあります。
・・・電話ボックスです。

その日も、暗闇に、ぼぉ~っと浮かび上がるように電話ボックスがたたずんでいました。

「・・・人がいる?」
確かに当時は携帯電話の普及率は低かったですが、こんな時間帯に電話ボックスに駆け込むというのは考え難いです。
電話ボックスへの距離が縮まるにつれ、中にいる人が、白いワンピースを着た長い髪の女性であることが確認出来ました。まるで映画リングの貞子のようです。

貞子は、電話をかけるでもなく、長い前髪を垂らしながら、ただ電話ボックスの中に直立不動で立っているだけです。

その、まるで異常な光景に、アクセルを握る右手にも力が入ります。

そして、電話ボックスの前を通り過ぎて、ちらっと左側のバックミラーを覗いてみると、無人の電話ボックスがあるだけでした。貞子は何所に?

その瞬間。 ドスン!!
バイクの後部が急に重くなるような感覚に襲われました。

何かが後ろにいる!?
しかし、とても恐ろしくて後ろを振り返ることが出来ません。

私はただひたすらに家路を急ぐだけ。その感覚を背負いながら・・・。
by gunplete | 2006-11-05 21:25 | Tales of Terror
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